ドワンゴならびにニワンゴは10月17日、東京・六本木にあるニコファーレにて、両社が運営する動画サービス「niconico」の新バージョン発表会を実施し、新バージョン「Q」を同日より運用開始。映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」とのコラボなどを発表した。
発表会ではドワンゴ代表取締役会長の川上量生氏と、取締役の夏野剛氏が登壇し新バージョン「Q」のコンセプトを説明。前バージョン「Zero」を使いやすく改良したもので、名称を「Q」としたのは、そこまで大きく変わらない、0に毛が生えた程度の新バージョンだからという。
ニコニコ動画:Qの動画視聴ページ「Qwatch」では、コメント欄を下に戻したことをはじめとする視聴画面の改修や、軽量化により動作スピードを向上させたほか、ブラウザの視聴環境に合わせて、大画面と中画面の2つの画面サイズが任意で選択可能となっている。また、PCやスマートフォンなど視聴する端末に関係なく、ニコニコ動画の視聴履歴をアカウントごとに共有させた。
ニコニコ生放送:Qにおいては、トップページを一新。番組アイコンを「放送中」「放送予定」「放送終了」別に表示することで、生放送番組を探しやすくなっている。番組表も月ごとのカレンダー表示に対応し、日付をクリックすると、その日の番組一覧が拡大表示される形にリニューアル。
またニコニコ生放送のサイト内であれば、お気に入り登録中のチャンネルやコミュニティで放送中の番組が、通知BOXにリアルタイムで通知されるほか、生放送配信ツールも16:9プレイヤーでの配信に対応したβ版を公開した。
なお、現状では原宿バージョンに戻すことも可能となっている。
11月17日より公開予定の映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」とのコラボ
レーション企画も展開する。まずヱヴァンゲリヲンをイメージしたサイトデザインになる「ヱヴァンゲリヲンMODE」を公開し、任意で選択可能となっている。またヱヴァンゲリヲンモードとして、niconico上の削除動画の声が葛城ミサト(声:三石琴乃)、時報の声が伊吹マヤ(声:長沢美樹)に変更される。
特設サイトでは映画のニコニコ動画版予告映像を公開。さらに、ニコニコ生放送でテレビシリーズ「新世紀ヱヴァンゲリオン」全26話を配信。10月25日より毎週木曜日21時より放送するアニメ上映会のほか、2013年1月1日と2日には一挙に放送する。また、日本テレビの「金曜ロードショー」にて放送予定の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」と、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」に合わせてニコニコ生放送にて実況する裏実況も予定している。
さらに、約2メートルの初号機とニコニコカーによる全国キャラバンも実施。行き先は「神のみぞ知る」としているが、最終地点には謎のヱヴァ神社も現れるという。場所は「アジア最大級の建造物」で、夏野氏曰く「高くて電波を出しまくっているところ」とか。
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