過去数年間「Kindle」の電子書籍を定期的に購入していた米国の利用者に、Amazonからちょっといい知らせがあるかもしれない。
Amazonは、特定の電子書籍を購入した米国の利用者に支払われる払戻金に関するFAQを投稿した。この払戻金は、4月に米司法省とHachette、Harper Collins、およびSimon & Schusterとの間で合意に達した独占禁止法違反を巡る和解協定によるものだ(価格操作の申し立てを受けたのは前述の出版社と他の2つの出版社およびAppleであり、Amazonは本件には直接関わっていなかった)。
裁判所によって和解協定が認められた場合、出版社側は払戻金を支払い、権利を有する利用者のAmazonアカウントに払戻金が自動的に表示され、Kindle書籍や他の出版物の購入に使えるようになる。権利を有する利用者はまた、払戻金と同額の小切手を求めることもできる。
Amazonは、和解が認められれば、権利を有する利用者に電子メールを送信する予定だと述べている。
では、利用者はどれだけの金額を受け取ることになり、正確にはどのようなユーザーに権利があるのだろうか。Amazonによると、払戻金は購入済みの該当するKindle書籍あたり30セントから1.32ドルだという。FAQによると、電子書籍はHachette、Harper Collins、Simon & Schuster、Penguin、Macmillanが発行したものでなければならず、2010年4月1日から2012年5月21日までに購入していなければならない。該当する電子書籍をこの期間内にAmazonから購入した利用者は払戻金を得られる。ただし、「書籍を返品した場合や返金を受けた場合は権利を持たない。また、ミネソタ州の住民は和解の対象外である」という免責事項がある。
電子書籍をたくさん購入した人は、他の書籍を何冊か買えるぐらいの払戻金を得られる可能性がある。
FAQには、「払戻しを受ける権利があると思うが、電子メールが来ていない。どうやってチェックするのか」や「該当する本を他の小売業者から購入した場合はどうなるのか」といった質問への回答が記載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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