AmazonのJeff Bezos氏は、「Kindle」のハードウェアに関わる部分について多くを明かしたがらない。米国時間9月6日に発表した69~499ドルの新しいKindleのハードウェアで利益が上がるかを、All Things Dのインタビューで質問された際、Bezos氏は次のように答えた。「正確な金額や資料については公開していないので、その質問には答えられない。だが、デバイスの販売で大きな損失を出したくはない。それがデスクの引き出しにしまい込まれてしまったら、大変困ったことになるからだ。一方、デバイスの販売で多くの利益が得られるとしても、まだ本来そこから得られるべき金を稼いだことにはならないと思うし、私が今日述べたように、次から次へとアップデートするよう顧客に働きかけることになるだろう」
Bezos氏は、10月10日のBBCとのインタビューで、Kindleのハードウェアに関する質問に対して正直に答え、Amazonが「Kindle Fire HD」と「Kindle Paperwhite」の販売から直接の利益を上げていないことを明らかにした。同氏は、「基本的に、原価でハードウェアを販売しているので、ハードウェアの収支はとんとんだ」と語った。
Bezos氏はAmazonの戦略について、「ユーザーがデバイスを購入する時ではなく使用する際に利益を上げたい。顧客との継続的な関係から、長い期間をかけて利益を上げたい」と説明したが、これは同社のビジネスモデルに関してすでによく知られていることだ。同氏は、Kindleを購入した顧客は以前よりも頻繁にAmazonの電子書籍を読んだり購入したりするようになると指摘した。Bezos氏によると、Kindleの購入者は購入以前の4倍も本を読むという。
Bezos氏は、ドイツとフランスだけでなく英国でもKindle Paperwhiteと電子書籍レンタルサービス「Kindle Owners' Lending Library」を発表するため、英国に滞在していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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