グーグル、Androidタブレット用アプリの構築を奨励--開発者向けチェックリストを公開

Casey Newton (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年10月09日 12時52分

 「Android」タブレットに対する最も聞き慣れた批判の1つは、使えるアプリがそろっていないことだ。

 Appleの最高経営責任者(CEO)はステージ上で何度もAndroidタブレットのアプリを揶揄してきた。タブレットに最適化されたアプリは6カ月前よりも増えているものの、Googleは具体的な数を示そうとしていない。

 しかし、GoogleはタブレットアプリのプラットフォームとしてAndroidの推進にさらなる力を入れている。クリスマス商戦も近づいた米国時間10月8日、Googleは「Nexus 7」や「GALAXY Tab」シリーズに向けたアプリ構築のベストプラクティスを強調した「Tablet App Quality Checklist(タブレットアプリの品質チェックリスト)」を公開した。対象は開発者だが、特にこれまでAndroid携帯電話向けのアプリしか開発してこなかったであろう開発者をターゲットにしている(「タブレットで広がった画面領域を活用する」などの項目は、明らかにこのような内容を示唆している)。

 もちろん、チェックリストはプラットフォームを構築するものではない。しかし、Googleは8日の投稿と同時に、売り込み戦略を示す「開発者ストーリー」を公開した。これは、ソフトウェアメーカーがタブレットアプリを作成すべき理由を説明したいGoogleの意向が反映されたものだ。

 Googleはこの投稿で、3つのポイントを挙げている。

  • 画面が大きくなれば、関わりを持つユーザーが増える。関わりを持ったユーザーは、アプリ内でグッズを購入したり、広告へのアクセス数を増やしたりして、開発者に収益をもたらす。
  • ユーザーをタブレットアプリに引き付けておくことは簡単だ。ゲームメーカーのTinyCo.はGoogleに対し、同社のゲームユーザーはスマートフォンアプリのユーザーよりもリピート率が高いと述べた。その結果、開発者はユーザー1人あたりの収益を徐々に増やすことが可能だ。
  • Androidタブレットの販売は増加していて、それにともなってユーザー数も増えている。Googleは最適の例として「Instapaper」を強調している。Instapaperは長い間「iPad」で人気のあったアプリだが、2012年に入って元の開発者のMarco Arment氏が移植のためにMobeluxに依頼したのにともない、Android版のInstapaperが登場した。

 MobeluxはGoogleに対し、「Instapaper for Android」をダウンロードしたユーザーの半分は、タブレット用のアプリをダウンロードしていたと述べている。もちろん、そのことよりも、ダウンロード数や「iOS」向けのダウンロード数との比較を知りたいところだ。しかし、開発者向けのメッセージは明らかで、Instapaperのような人気アプリがAndroidタブレットに参入しているので、他の開発者もそうした方がよいと言いたいようだ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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