Microsoftは米国時間10月8日、「Kinect for Windows」ソフトウェア開発キット(SDK)に多くの改良を施してアップデートした。
Microsoftによると、この新しく重要なKinect for Windows SDKでは、開発者が3軸加速度センサのデータを取得してデバイスの向きを特定できるようになったという。さらに、これまでの限界である4mを超える距離の深度データにアクセスしたり、赤外線ストリームを利用することも可能になった。
MicrosoftのKinect for Windows担当ゼネラルマネージャーであるCraig Eisler氏は、8日のブログ投稿で次のように述べている。「これらのデータにアクセスすることで新たな体験が可能になる。範囲が拡大された深度データを用いての製造プロセス監視など、まったく新たなシナリオが開拓される。劇場や照明を抑えた美術館など、低照度環境で機能するソリューションの構築が赤外線ストリームの利用によって実現する。また開発者は豊富なカラーカメラ設定を利用して、アプリケーションをさまざまな環境で動作するよう調整できるため、エンドユーザーに合わせて最適に動作するアプリケーションの能力が高められる」
Microsoftは2012年2月にKinect for Windowsの商用SDKをリリースした。このSDKを使うと、開発者は同社のコントローラ不要のゲームシステム「Kinect」を企業向けアプリケーションに応用できる。こうした動きは、Kinectの動作認識技術をゲーム以外の分野にも広めようというというMicrosoftの試みだ。
開発者向けツールのアップデートに加えて、Microsoftは同SDKが「Windows 8」「Visual Studio 2012」および仮想マシンに対応したことも明らかにしている。
さらにMicrosoftは同日、Kinect for Windowsを中国でもリリースしたと発表した。同社によると、「今後数カ月以内」にチリやプエルトリコを含む7つの市場で新たにKinect for Windowsをリリースする計画だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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