最近の広告関連の動きに不安の声が上がっていることを受けて、Facebookは同社がいかにしてユーザー情報を保護するかを詳細に説明し、新たな広告機能では「プライバシーに留意」していると述べた。
FacebookのプライバシーエンジニアであるJoey Tyson氏は米国時間9月30日、Facebookは「ユーザーが興味ある製品を見つけ出せる」広告をサイトに表示できるようにしたが、その一方で、個人情報の保護をユーザーから任されていることも忘れていないとブログで訴えた。
「この信頼を維持することが当社の成長における最優先事項だ」とTyson氏は述べ、「Facebook Exchange」や「Custom Audiences」などの新機能において、どのようにしてユーザーデータを収集し、広告主と情報を共有するかをブログで事細かに説明した。そうしたプロセスの一環として、ユーザーの個人情報をいわゆるハッシュに置き換え、広告主に実際には個人データを所有させない方法がとられている。
5月のIPOの前後、Facebookはその発展性と収益性に疑問を持たれていた。売り上げを増やすため、ここ数週間でいくつかの新たな広告機能を導入しているが、広告主をサイトに呼び込もうとする同社の取り組みの一部には批判も集まっている。
Facebookは9月、どの広告が購入につながるのかを見極めるためにDatalogixと提携すると話したが、これを懸念したプライバシー保護団体は規制当局に提携の調査を要請した。同社は、Facebookユーザーのウェブ上の行動を基に、広告主がより的を絞った広告を提供できるようにするFacebook Exchangeについての疑問の声にも対応してきた。電子メールアドレス、電話番号、FacebookのユーザーIDを用いて広告主がユーザーのターゲットを絞ることができるCustom Audiences機能にも懸念の声が上がっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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