ある日、筆者の友人であるGeorgeが乱暴に立ち上がった。どうしたのかと尋ねると、「彼女をFacebookでフレンド解除してやった」と言う。「僕にとって彼女は死んだのだ」
どうやらこの友人は健全な部類に入るらしい。なぜならFacebookは恋愛の全ての段階が繰り広げられる場所。1つは破局の直後に訪れる。すなわち、ストーキングの段階だ。
カナダのウェスタンオンタリオ大学(「恋愛学」のコースはないはずだが)の修士課程に在籍するVeronika Lukacsさんは、恋人と別れた人がどの程度、気持ちを引きずるかをソーシャルネットワークの観点で調査することにした。
Niagara Advanceの報道によると、Lukacsさんは、88%もの人が元恋人の動向をFacebookで調べたことがあるということを発見した。
調査の対象者となったのは、過去12カ月以内に失恋で心を引き裂かれた18~39歳の人々。
それにしても、このストーカー的行為が苦しみを増幅させるのだろうか、それとも苦しいからストーカー的行為に出るのだろうか?
この調査では、人々の苦しみに油を注ぐような結果も出ている。
大多数の人がストーカー的行為をしているだけでなく、70%の人は共通の友人になりすましたり、友人になりすましたうえでストーカー的行為をしたと認めたのだ。
これらの人々は、元恋人が他の人と付き合っていないかどうかをコソコソと調べている。
さらに、74%の人は元恋人の新しいパートナーまたはそれと思しき人のプロフィールをこっそり調べたという。
この人たちを恋愛の犠牲者だと思わないでほしい。31%の人は、元恋人も自分のページを見に来ると想定し、嫉妬させるために写真を投稿したことがあると答えているのだから。
強靭な心を持つ33%の人は、元恋人に関連する歌詞や言葉を投稿したことも認めている。
元恋人の様子が気になるのは、いたって自然なことだ。ただ、気にしたところで大した得にはならない。振られたのなら、その事実を受け入れようとすべきだ。
元恋人が自分以上の相手を見つける保証はない。自分に必要な愛情を与える度量があったという保証もない。素晴らしい人間である自分をいつか評価してくれるという保証がないのと同じだ。
いや、Facebookでコソコソ探るようなことをしない、素晴らしい人間「だった」自分と言うべきか。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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