NokiaとOracleが米国時間10月1日に提携を発表する予定だ。拡大を続けるNokiaのデータおよび位置情報サービスにOracleの顧客がアクセスできるようになる見通し。
サンフランシスコで開催されるOracle OpenWorldカンファレンスで発表予定の両社の提携は、Nokiaの「NAVTEQ」地図サービスのリーチを拡大すると見られているとThe Wall Street Journalが報じた。提携の金銭面での詳細は明かされなかった。
Nokiaは、NAVTEQを81億ドルで買収することで手に入れて以来、位置情報サービスの顧客ベース拡大を求めてきた。2007年のNAVTEQ買収のおかげで、同社自動車のインダッシュナビゲーションモジュールおよびアフターマーケット向け車載デバイスで80%以上のシェアを獲得している、と主張する。
NokiaのLocation And Commerce部門のHans Peter Brondmo氏は2012年6月、米CNETに対して「弊社は基本的に世界最大の地図企業である」と述べた。
Nokiaは、Microsoftのオンライン地図サービスに3D地図データを提供していることに加えて、Grouponとも提携関係を結び、とりわけモバイルにおいて、Nokiaが供給する地図の周辺でより強力なコンテキストと柔軟性を提供している。同社は3月、モバイルブラウザ搭載デバイス向けに最適化された、歩行者用のターンバイターンの道案内をローンチした。
Appleは、「iOS 6」から「Google Maps」を削除し、ユーザーにAppleのアプリへの移行を強制する決定を下したことに関して、消費者から激しい批判を浴びているが(多くのユーザーは、Appleの地図アプリがGoogle Mapsに比べると性能や精度で劣っていると感じた)、今回の提携はそうした中で明らかになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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