洗濯時に加えるだけで、衣服が大気中の汚染物質を吸収するようになる液体が開発された。
英国工学物理科学研究会議(EPSRC)の発表によると、「今後わずか2年以内に、着て歩くだけで空気を浄化する服を皆が着るようになるかもしれない」という。
この液体「CatClo」は今、商品化が進められているところだ。CatCloに含まれる二酸化チタンのナノ粒子が衣服に付着すると、大気中の窒素酸化物に反応して酸化させる仕組みだ。CatCloで処理した服を着た人が1人いれば、1台の乗用車から排出される窒素酸化物に相当する汚染物質を除去することができると試算されている。
CatCloは、英シェフィールド大学とロンドン・カレッジ・オブ・ファッションの共同プロジェクト「Catalytic Clothing」の成果だ。科学者とファッションデザイナーが集まれば、何か面白いことが起こるとみてほぼ間違いない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」