多くのApple製品の製造を手がけるFoxconnは、現地時間9月24日未明に起こった暴動のため中国山西省太原市にある工場を閉鎖したが、翌25日には製造を再開するとの見通しを示した。
これはFoxconnが米CNETの取材に対して明らかにしたもので、電子メールで寄せた声明の中で同社は、この事件に関連する死者は出ていないとも述べている。
Foxconnは、暴動発生によって中国北部にある同工場の閉鎖を余儀なくされた。警備員が従業員に暴力をふるったことがきっかけとみられる暴動は現地時間23日午後11時に発生し、翌24日午前3時まで収束しなかった。暴動には工場に勤める従業員7万9000人のうち約2000人が関与した。
約40人が病院に搬送され、逮捕者の数は明らかになっていない。暴動が起きた原因に関してFoxconnは回答を控えている。そもそも多くの従業員が関与したこの出来事を、暴動であるとは一切述べていない。同社は声明の中でこの暴力行為を「事件」や「個人的な争い」などと表現している。
「この争いの原因は現地当局が調査中で、当社は調査に緊密に協力しているが、原因は勤務関連ではないようだ」とFoxconnは述べている。
今回の暴動は、Foxconnの労働環境に対する批判と監視の目が強まる中で発生した。同工場に「iPhone」や「iPad」の製造を委託しているAppleにも問題は拡大している。先週の「iPhone 5」発売は、熱烈なAppleファンを引きつける一方で、中国工場の労働環境に対する抗議活動も誘発した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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