チーター型ロボットから逃げたいなら、走ろう。歩いちゃ駄目だ。あなたが人間ではないなら生き残るチャンスはあるかもしれないが。
Boston Dynamicsの4足歩行ロボット「Cheetah」が新たな速度記録を打ち立て、世界最速の人間であるUsain Bolt選手を追い抜くことができるようになった。
米国防高等研究計画局(DARPA)から資金提供を受けて開発されたこのサイバーキャットは、既に世界最速の脚式ロボットとなっていたが、今回、時速28.3マイル(約45.5km)に達し、Bolt選手の20メートルのベストタイムである時速27.78マイル(約44.7km)を上回った。Boston Dynamicsが国際陸上競技連盟(IAAF)のデータを引用して明らかにした。このロボットは、技術者が力を強化し、さらに足をコントロールするアルゴリズムを改良したことにより、これまでの最速記録だった時速18マイル(約29km)を大幅に上回る速度で走れるようになった。
同社は、このロボットが外部から電力の供給を受け、トレッドミルを使ったことを認めている。そして、Bolt選手については「依然として優れたアスリートだ」と付け加えている。
同社の声明では、チーフロボティクスサイエンティストのAlfred Rizzi氏の以下のコメントを引用している。「しかし、われわれの真のゴールは、屋外で自在に移動し、かつ速く走れるロボットを作ることだ」「われわれは、『WildCat』と呼ばれる屋外バージョンも開発中で、2013年にはテストが可能になる見込みだ」
DARPAのMaximum Mobility and Manipulation(M3)プログラムがこの研究に資金提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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