「iPhone 5」のある主要機能について言えば、AT&Tが引き続き競合キャリアより優勢な状態が今後も続きそうだ。
VerizonとSprint向けの端末では、4G LTEネットワーク上での通話中にデータ通信を行うことができない。両キャリアのいずれかのネットワークを利用して音声通話をしているときにウェブブラウザ「Safari」などのアプリケーションにデータをロードしたい場合は、Wi-Fiネットワークを利用する必要がある。
Verizonは米CNETへの声明で「iPhone 5は、Verizon Wirelessのネットワーク上で音声通話をし、同時にWi-Fiを通じてインターネットにアクセスできるように設計されている」と述べている。
またSprintは「LTEネットワーク上での音声とデータの同時処理は、iPhoneには適用されない」と米CNETに述べた。
一方のAT&Tはこの機能をアピールしている。これは2011年にVerizonがiPhoneを扱い始めて以来、AT&Tにとっては競合に対する強みでもある。
「AT&Tの顧客は、iPhone 5で同時に通話とネットサーフィンができる」と同社は述べた。
Appleはこの端末同士の違いについて、米国時間9月12日のiPhone発表イベントでは言及しなかった。
これは、両キャリアのネットワーク特有の問題というわけではない。両社が提供する4G LTE対応スマートフォンは高速通信時に音声とデータの同時通信をサポートする。たとえば、Sprintではサムスンの「Galaxy Nexus 4G」が、より最近ではVerizaonでMotorolaの「DROID RAZR M」が対応している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」