米国際貿易委員会(ITC)が、Appleの「iPhone」「iPod」「iPad」はサムスンの4件の特許を侵害していないという仮決定を下した。モバイル機器をめぐりAppleと法廷で争っているサムスンにとって大きな打撃だ。
この決定(PDF)は仮のもので、ITCの委員6人全員の承認を受ける必要がある。
サムスンは声明で、「最終的には全委員によって、われわれの技術革新にただ乗りしている責任をAppleは負うべきだとする、われわれの立場を支持する決定が下されると確信している」と述べている。「われわれはモバイル業界における当社の技術革新の長い歴史を誇らしく思っており、知的財産権を引き続き守っていきたい」
Appleの広報担当者はコメントを拒否した。
サムスンは2011年8月に申し立てを行った当初、Appleがモバイル製品でサムスンの特許5件を侵害していると主張していた。その後、MP3の音楽の技術に関する2005年の特許をサムスンが除外し、争いは以下の4件に絞り込まれた。ITCは今回、この4件について特許侵害を認めないという判断を示した。
7706348--CDMAワイヤレス技術の特許
7486644--ワイヤレス機器におけるパケット伝送に関する特許
6771980--スマートフォンの電話番号入力に関する特許
7450114--デジタルドキュメントの特許
このITCへの申し立ては、Appleとサムスンのより大きな対立の一部であり、両社は世界中の法廷で争っている。最大の闘争はカリフォルニア州サンノゼの連邦地方裁判所における裁判だろう。8月にAppleにとって有利な評決が出たが、まだ完全に決着がついたわけではない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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