まもなく「iPhone 5」が登場すると予想されるなか、サムスンは、この次世代スマートフォンに使われると報じられているLTE技術をめぐる特許侵害でAppleを提訴する方針を固めたようだ。
米国時間9月12日にサンフランシスコで開催されるプレスイベントでの公開が予想されているiPhone 5は、さらに高速な第4世代の無線ネットワーク(4G LTE)に対応すると報じられているが、サムスンはこの分野で多くの特許を保有している。Appleとの一連の特許訴訟に大きな利害がからむサムスンは以前、AppleがLTE対応の製品を発売すれば提訴すると警告したことがある。
ある業界筋が10日にThe Korea Timesに語ったところによると、iPhone 5でのLTE対応が報じられたことを受けて、サムスンは「直ちに法的措置を取ることを決定した」という。欧州と米国が「主な対象になる」と、この情報提供者は述べている。
米CNETはサムスンとAppleにコメントを求めているが、本稿執筆時点では回答を得られていない。
今回、提訴の方針が明らかにされる直前には、4G LTE技術に関してHTCの保有する特許2件が無効だとAppleが主張している件について、この主張が認められるのは厳しそうだと米国際貿易委員会(ITC)の審判官が示唆している。場合によっては、最新の「iPad」とiPhone 5の米国への輸入が差し止められる可能性がある。
ITCの審判官Thomas Pender氏は6日、特許を交付すべきかどうか判断する際の法的基準について、「私にとって何らかの意味を持つのは、明白かつ説得力があることだ」と述べた。同氏はまた、「米国の特許が無効であることを完全に確信する必要がある」とも語っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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