ようやくその時が来た。
Appleは米国時間9月12日にサンフランシスコで報道機関向けイベントを行うことを正式に発表した。数カ月にわたってうわさされていた通りであった。そしてその招待状(下に掲載)を見れば、このイベントで「iPhone 5」(Appleが第6世代の「iPhone」に選ぶ名称がなんであれ)が発表されるのはほぼ間違いない。
Appleの次世代スマートフォンほどに分析され、うわさになり、リークされる製品はまれである。ケースやスクリーン、コネクタジャック、さらにはヘッドホンとうわさされるものの新しい写真が出てこない日は1日としてなかった。いや、1時間たりともなかったかもしれない。興奮を呼び起こすものはすべて出尽くしてしまったのだろうか。それとも、何か全く違うものがこれから登場するのだろうか。うわさはさておき、この記事では、何を期待できるかについてまとめた。
最新の「iPad」の呼び名である「新しいiPad」が何かを示唆しているとすれば、それは、Appleの次期スマートフォン向けに命名規則を決める上での最も安易な方法だろう。しかし、もう一度、招待状にぼんやりと浮かんでいる「5」という数字を見てほしい。2011年10月のiPhoneイベントでは、登場するのが「iPhone 4S」とiPhone 5のどちらか(あるいは両方か)で意見が分かれた。それとは異なり今回の場合、次期iPhoneのルックアンドフィールにおいて、2011年に多くの人が期待していたデザインと機能の飛躍的な前進がついに実現するだろう、という意見で一致している。
「iPhone 4」のデザインの変更がどれだけ大がかりなことだったか思い出してほしい。既に信じられないほどコンパクトになっているiPhoneをさらにスリムにするには、当時と同じくらい技術面に注力する必要があるだろう。もちろん、これまでに集まっている写真やうわさは、(横幅はそのままで)さらに縦に長いスマートフォンになることを示している。
2色のカラースキームと、金属製背面パネルへの回帰によって、iPhone 5は、2007年の初代iPhone以来なかった外観を与えられているようだ。しかし、これまでに出回っているiPhone 5の写真を見ると、全体的には革命よりも進化という印象であり、初代iPhoneから「iPhone 3G」への変化に似ている。
スクリーンサイズが大きくなることはほぼ確実だ。そしてあらゆる情報が、既存のiPhoneの3.5インチスクリーンよりも大きい4インチスクリーンが採用され、アスペクト比が変わることを示唆している。解像度640×1136ピクセルのスクリーンを採用することで、ホームスクリーン上にアイコンをもう1列追加できる。また、バーチャルキーボードの上のアプリの表示スペースを増やせるほか、HD動画をランドスケープモードで再生する時にレターボックス部分が少なくてすむようになる。
このスクリーンの製造には、「インセル」テクノロジが使われる可能性がある。これは、層を重ねることなく、より薄い一体型タッチスクリーンを生み出す手法だ。あるいは新しい手法が使われる可能性もある。結果としてもたらされるスクリーンは、iPhoneの薄型化を可能にするとともに、画像をより鮮明にする。さらに、バッテリ持続時間が延びる可能性もある。
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