AppleはHTCが所有する特許の無効を主張しているが、米国際貿易委員会(ITC)の審判官は、その主張が認められるのは厳しそうだと示唆した。場合によっては、最新の「iPad」と次期「iPhone」の輸入が差し止められる可能性がある。
Bloombergの報道によれば、ITCの審判官Thomas Pender氏はワシントンで米国時間9月6日、特許を交付すべきかどうか判断する際の法的基準について、「私にとって何らかの意味を持つのは、明白かつ説得力があることだ」と述べた。
Pender氏はまた、「米国の特許が無効であることを完全に確信する必要がある」とも語っている。
HTCは、Appleが4G技術関連の特許2件を侵害したと主張している。すでに現行のiPadでは4G接続をうたっているが、それが利用できるのは北米地域のみで、英国とオーストラリアでは4Gネットワークに接続できないにもかかわらず「4G」を名乗ったことに、両国の規制当局から厳しい批判が浴びせられた。次世代ネットワーク標準の4Gに対応すると見られる「iPhone 5」は、12日の報道機関向けイベントで発表されると多くが予想している。
AppleがHTCの特許を侵害していると判断された場合、iPadとiPhone 5の米国への輸入が差し止められる可能性がある。あるいは、逆にAppleの方から訴えられている特許侵害訴訟において、HTCが有利な立場でAppleとの和解交渉を進められるようになるかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」