Googleは米国時間9月4日、「顔認識に基づくコンピュータデバイスへのログイン」という特許を取得した。この特許は、人の顔を識別してデバイス上の個人情報へのフルアクセス権を与える技術だ。
Googleの特許では、この技術を機能させるために、人の顔を識別できるカメラが必要だ。顔が「あらかじめ登録された個人」に一致すると、その人は該当デバイスにログインできる。複数の人が1台のコンピュータにアクセスする場合は、次の人がカメラの前に立つと、デバイスのソフトウェアが自動的にそのユーザーのプロフィールに切り替える。
フェイスアンロックはすでに市販の端末で利用されている。サムスンの「GALAXY S3」にもフェイスアンロックのアプリケーションが搭載されている。また「GALAXY NEXUS」も同機能を備えており、カメラに自分をうつしてロック解除できる。
興味深いことに、Appleも2011年に顔認証に関連する特許を申請している。これは、Googleが独自サービスと主張するものに似ている。Appleの技術は人の顔を認識し、それをユーザーのプロフィールや他の重要情報にアクセスするための認証として使用する。
Googleの特許がAppleのアプリにどのような影響を与える可能性があるか明らかではないが、特許訴訟の現状を考えると、特許紛争が起きる可能性も否定できない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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