米国の科学者らが、水槽に映し出されたビデオゲームを使って魚の行動を研究する方法を開発した。BBC Newsが伝えた。
プリンストン大学の科学者チームが進めているこの研究は、さまざまなパターンで動いたり群れになったりする赤い点を餌に見立てて透過スクリーンに映し、捕食性の魚であるブルーギルがどのように行動するかを分析するもの。研究内容はScience誌に掲載されている。
この研究によると、赤い点が群れで動いている場合、魚は攻撃しなくなる傾向があるという。
Iain Couzin上級研究員はBBC Newsに対し、このビデオゲームを作成したことで「パラメータを完全にコントロールできるようになった」と語った。自然の餌を使っていては、このようなことは不可能だったという。
ゲームは、点の動きが予測されないようにコーディングされている。「どのコンピュータゲームでも、敵が1種類なら簡単に覚えられてしまう」とCouzin氏は言う。「魚が時間とともにゲームを習得していくかどうかを知るのが楽しみだ」
Couzin氏らのチームは現在、3D技術を使ったさらにリアルな世界の構築を目指している。
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