俳優Bruce Willisが膨大な楽曲コレクションを自身の死後に誰が相続するのかについて不満を持っていると伝える報道は、かなり誇張されたものだった。
「ダイ・ハード」で主役を演じたBruce Willisは「iTunes」の楽曲コレクションに数千ドルを費やしたと伝えられているが、The Daily Mailの記事によると、自身が死亡した場合、この楽曲コレクションの権利が子供たちに相続されずAppleに戻ることを懸念していたという。Bruceは楽曲の法的な「所有者」としての役割を果たす資産トラストの設立を検討するとともに、条件を明確にするかポリシーの変更を求めてAppleを提訴する可能性を模索していると伝えられていた。
しかし、Bruceの妻はこの話自体が的外れだと述べている。女優でありモデルでもあるEmma Hemingは米国時間9月3日午前のツイートで、The Daily Mailは正しくないと述べた。
— Emma Heming-Willis (@EmmaHeming) September 3, 2012
@richied_ it's not a true story
「PCとiTunesへのログインIDとパスワードを娘に知らせれば永久に使える、とBruceに伝えよう」というツイートに対して、Emma Hemingは「それは本当の話ではない」と返答した。
この話は、事実ではなかったようだが、ウェブで購入してウェブに保管しているデジタルコンテンツへの権利を実際に所有するのは誰なのかという疑問が浮かび上がる。筆者の同僚Zack Whittaker記者は、iTunesやAmazonからデジタルコンテンツを購入した利用者は、本質的にはライセンス同意の下でコンテンツを永久に借りていることになると指摘する。
Forbesの寄稿者であるTim Worstall氏は「このようなデジタルグッズに関連付けられた財産を大量に持っている人はほとんどいない」と記している。「しかし今後、徐々に問題が大きくなることは明らかだ。誰かが亡くなったあと、実際に誰が何を所有するのかを法的に明確にする必要があると私は感じている」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス