この記事は海外のベストセラー書籍を日本語化して配信するサービス「エグゼクティブブックサマリー」の抜粋です。
今回は『小規模ビジネスのためのソーシャルメディア活用術』(Small Business Smarts : Building Buzz with Social Media)をご紹介します。この要約書で学べることは、ソーシャルメディアを使って自分の会社を知ってもらうための方法です。具体的には、オンライン上で顧客と良い関係を築く方法、ソーシャルメディアの効果を測定する方法、検索エンジン結果を最適化する方法です。
多くの企業家が、ソーシャルメディアを売り上げを上昇させる力のある、無料で利用出来る素晴らしい資源だと考えています。しかし、ネット上で効果的に存在感を示すには時間と労力がかかりますし、何の成果も得られない場合もあります。
マーケティング専門家であるスティーブ・オリアリー、キム・シーハン、スターリン・レンツは皆小規模ビジネスを経営した経験があり、企業を宣伝し、従業員を雇用し、顧客を維持する上で役立つオンライン・ソーシャル・コミュニティの作り方を説明しています。
もし、本書以外にソーシャルメディアに関する本を読んだことがないのなら、大変有益なアドバイスを山のように見つけることができます。ですが、本書より先に出版されている書籍と網羅している範囲はほとんど変わりません。分かりやすいガイドラインである本書を、ソーシャルメディア初心者(あるいは、まだよく分かっていない人)にお薦めします。順を追って説明された閲覧者を増やす方法は、きっと役に立つでしょう。
ここ数年でソーシャルメディアは我々の生活に急激に普及をしてきています。ソーシャルメディアは、個人や組織間でコミュニティを持ち、双方が強い影響力をもたらすという特徴からか、世界中のありとあらゆる細かい情報の入手を可能にしました。また、そのほとんどのサービスが無料である為、PC を始めとするネットに接続できる環境を持った人であれば誰でもが参加できます。
しかし、その使い方は決して簡単なものではありません。参加するに当たって知識の乏しい場合、初期段階のその様態をリアルな世界に例えるなら、土地勘もなく極めて空虚な場所に一人ぼっちで生活を始めるという状況の中にいることと同じようなものであると言えるでしょう。よって興味のあることを探す、または友達や知人を探すなど、自らがその場所のルールやマナーを学びながら積極的に行うことを必要とします。その為知識がないと時折、様々な問題にもぶち当たります。反面、きちんとした必要な知識を身につけ、その環境をうまく利用することが出来れば、簡単にビジネスにも結びつけることができます。
つまり、ソーシャルメディアのマーケティングをしっかり学ぶことで小規模であっても大きな利益をもたらすことも十分可能となるのです。そのようなことを反映して、現在、多くのソーシャルメディアについての書籍が販売され、セミナーも多く開催されています。
このように現在オンライン上では最もトレンドであるという立場を確立したソーシャルメディアについて、本書、「小規模ビジネスのためのソーシャルメディア活用術」は、ビギナーからエキスパートまでビジネスに特化した活用法を大変分かりやすく解説しています。特に基礎的な点に於いて隈なく言及している為、まずは、ここからソーシャルメディアの全容を学んでみることをお薦めします。
ソーシャルメディアとは、ブログやマイクロブログ、ソーシャル・ネットワーキング・サイト、マルチメディアサイト、レビューサイト、オピニオンサイト、ジオソーシャル・ネットワークを介して、企業と顧客との間の双方向対話を可能にし、促進するものです。
最も有名なビジネスサイトは、Facebook、Twitter、LinkedInなどです。FlickrやPicasa、YouTubeやVimeoなどのマルチメディアサイトでは、写真や動画コンテンツを共有することができます。
yelp(イエルプ)やインサイダー・ページなどのレビューサイトとオピニオンサイトでは、製品やサービス、企業を格付けすることができます。ジオソーシャル・ネットワークでは、顧客は自分が今どこにいるのか公開し、企業はその情報を参考に、企業のそばに「チェックイン」した顧客にリワード(一定の行動に対する謝礼や報酬のこと)を与えることができます。
ジオソーシャル・ネットワークにはフォースクエアやゴワラなどがあります。ユーザーは多くの場合、ジオソーシャル・ネットワークとソーシャル・ネットワークをリンクさせています。
ブログは、個人の日記や特定のトピックに関するコメントや最新情報をネット上に公開するものです。有名なブログサイトには、ワードプレスやブロガーなどがあります。マイクロブログは短いブログで、一般的に文字数は最高300字程度です。マイクロブログサイトで最も有名なのはTwitterです。
TwitterやFacebook、YouTubeというと「ああ、あれ!!」と馴染みのある人でも「ソーシャルメディア」と言われるとピンとこない人がいるかも知れません。 そうしたネット上で他人とコミュニケーションを図るためのアプリケーションを「ソーシャルメディア」と呼ぶのです。
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