米ヤフーのメイヤー新CEO、同社戦略の見直しを示唆

Paul Sloan (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年08月10日 13時17分

 米Yahooの新たな最高経営責任者(CEO)であるMarissa Mayer氏は米証券取引委員会(SEC)に提出した書類のなかで、事業の再編成を行う可能性とともに、同社が保有しているAlibaba Groupの株式を売却して得られる巨額の資金を株主に還元しない可能性に言及している。

 同社はAlibaba Groupの株式を売却することで得られる資金を用いて新たな企業を買収する可能性を示唆している。

 以下は、SECに提出された書類で注目にすべき点である。

 Mayer氏は株主の長期的な利益を追求するために事業戦略を見直している。その一環として、同氏は取締役会の場で同社の成長および買収にかかわる戦略や、2012年第2四半期に実施を開始した事業再編計画、キャッシュポジション、計画済みの資本分配戦略について、他の事項とともに検討する意向である。こういった見直しを行う過程で、事業再編計画や、株式買い戻しプログラム、株式売り戻し合意に基づくAlibaba Groupへの初回株式売却によって得られた税引き後の現金利益に関する公表済みの計画も含めて、Yahooの現在の計画を見直し、変更する可能性もある。

 Yahooは5月、Ross Levinsohn氏が暫定CEOを務めていた間に、Alibaba Groupとの合意に達していた。この合意により、Yahooは中国における最大手のEコマース企業であるAlibaba Groupに対して、保有していたAlibaba Groupの株式を約70億ドルで売却する。Levinsohn氏は当時、「この合意により、Yahooの実質的な価値が株主の目に明らかになる」と述べていた。

 Wall Street Journalは8月9日付けの記事において、Mayer氏が新たな企業の買収を真剣に検討していると伝えており、その内容はSECに提出されたこの書類によっても裏付けられた格好だ。ただ同記事では、Mayer氏はYahooの検索サービスとメールサービスの強化に最優先で取り組むはずだとも伝えている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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