Microsoftは「Windows Phone Dev Center」を全面的に刷新し、開発者らが料金を徴収するための方法をいくつか追加した。
Microsoftは米国時間8月7日、今回の変更についてブログ投稿で発表し、同サイトを「基礎の部分からすべて」完全に構築し直したと述べた。同サイトは、アプリケーションの申請からソフトウェア開発キットのダウンロードまで、開発者によるすべての作業が可能な場所である。デザイン自体は、空白スペースがふんだんに使用され、合理化されたベーシックな印象になっている。Microsoftによると、今回のデザイン変更は「共通作業に対してより迅速にアクセスできるようにすること」を目的としているという。
しかし、開発者らにとって重要な点は、可用性の向上と支払方法の追加である。Microsoftによると、まもなくDev Centerから開発者がアプリケーションを登録できる「国と地域が4倍」になる予定だという。またMicrosoftは、「PayPal」を含む複数の支払い方法を追加した。
「まず、より簡単に料金を徴収できるようにしたいと考えた」とMicrosoftは、7日のブログ投稿に記した。「そこで、皆さんの多くから要望があったPayPalをDev Centerでサポートすることにした。皆さんが対象としているマーケットでPayPalサービスが利用可能ならば、デベロッパーアカウントにおける料金の徴収と支払いにもPayPalを使用することができる」(Microsoftのブログ投稿)
アプリケーションが提供開始されると、開発者はDev Centerに戻ってそのパフォーマンスを測定することができる。Microsoftは、デザインの刷新とともに、そのための分析ツールを増強し、開発者らが、無料版、有料版、トライアル版、ベータ版などのいくつかの種類ごとにダウンロード件数を参照できるようにした。またMicrosoftは、アプリケーションのダウンロード件数レポートに対する遅延を低減するための対策も講じている。
ただし、今回のアップデートはすべて、現時点では「Windows Phone 7.5」以前で動作するアプリケーション向けに設計されているとMicrosoftは述べている。同社は最近、同社のモバイルソフトウェアの次期バージョンである「Windows Phone 8」を発表した。Dev Centerの刷新は、2012年中に予定されている同OSのリリースよりも前のタイミングで実施された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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