Appleは、「iOS 6」の最新ベータ版において「YouTube」アプリケーションのデフォルト搭載を廃止した。2012年に入って「Google Maps」の採用をやめたことに続く、さらなるGoogle排除の動きである。YouTubeアプリケーションは再び提供される予定だとAppleは述べている。ただし、ホーム画面のデフォルトアプリケーションとしてではなく、スタンドアロンの形態になるという。
YouTubeは「iPhone」や「iPad」から消えたが、「Apple TV」にはまだ搭載されていると9to5Macが米国時間8月6日に報じている。今回の「YouTube」アプリケーションのデフォルト搭載終了は、Googleのサービスの採用を取りやめるというAppleの新たな動きであると思われる。Appleは2012年に入り、同社製端末におけるGoogle Mapsの標準搭載を廃止し、これに代わって同社独自の3Dマップを採用することにしている。
人気の高い動画投稿サービスYouTubeは初代iPhoneの主要機能の1つであり、Adobe の「Flash」なしでも動作できるようにGoogleがYouTubeのライブラリを全面的に再エンコードしたという経緯があった。
今回の動きによって、「iPhone」や「iPad」上でYouTube動画が視聴できなくなるというわけではない。Appleの「Safari」などのウェブブラウザを介して、YouTubeを利用することができるためである。
Appleは次の声明を発表した。
YouTubeアプリケーションをiOSに搭載するライセンス契約が終了した。ユーザーは「Safari」ブラウザでYouTubeを使用することができ、また、GoogleはApp Storeで提供予定の新しいYouTubeアプリケーションを開発中である。
Appleの広報担当者は、同社がYouTubeアプリケーションをiOS 6にプリインストールする予定がまったくないことを認めた。YouTubeを使用したいユーザーは、AppleのApp Storeで同アプリケーションを入手しなければならなくなるという。
一方のYouTubeは、新しいアプリケーションを開発中であるかについては口を閉ざしている。
同社広報担当者は、米CNETに電子メールで送付した声明で「われわれは、iOSユーザーに向けて最良のYouTube体験を確かに提供できるよう、Appleと協力している」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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