アップル側弁護士、報告書作成に関わった専門家と秘密裏に接触か

Josh Taylor (Special to CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2012年08月06日 17時02分

 オーストラリアで行われているAppleとサムスンの特許訴訟の審理は2週目に入ったが、サムスンの弁護士であるKatrina Howard氏は、Appleの弁護士がすでに裁判所に提出された証拠に対する専門家の考えを改めるために彼らと秘密裏に会っていたとして、同社を非難した。

 サムスンは、Appleが「iPhone 4」と「iPhone 4S」、および「iPad 2」で3件の3G特許を侵害したと主張しているが、それらの特許に関する専門家の報告書が8月1日付で完成した。しかし、Howard氏がオーストラリア東部時間8月5日午後10時に法廷で述べたところによると、サムスンは、専門家の2人が最初に表明した見解の変更を求める「joint errata expert report(専門家が共同で作成した正誤表)」を受け取ったという。

 Howard氏によると、Appleの弁護士が少なくとも1人の専門家と会って考えを改めさせようとしたことをサムスンは認識していたが、最終的に2人の専門家が見解を変更したという。

 Howard氏はAnnabelle Bennett判事に対して、「Appleの弁護士が会合を設定し、専門家は自らの見解を再考するよう頼まれた」と述べた。

 同氏は、その正誤表は4日夜に提出されるべきものではなかったと述べ、最初の報告書が提出された後で専門家の2人が見解を改めたのなら、彼らはその理由について証言すべきであるとした。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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