複数の情報筋がBusiness Insider(BI)に語ったところによると、Appleは成長するEコマース分野における地位をさらに確固たるものとするために、ソーシャルコマースサイトThe Fancyの買収交渉を行っているという。
FacebookとTwitterの共同創設者たちが支援するThe FancyはPinterestのライバルで、ユーザーが面白いと感じたさまざまなことのリストを作成できる機能を提供する。BIの報道によると、買収の目的は、Appleの「iTunes」ストアに登録されている約4億件のクレジットカードをより有効に活用することだという。
一部の報道によれば、普段は大規模なソーシャルネットワーキングサイトを敬遠するAppleの最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏が、2012年に開催されたAllen & Co.のSun Valley ConferenceでThe Fancyの共同創設者兼CEOのJoe Einhorn氏と会ってから同サイトを利用するようになったという。
従業員数20人の新興企業であるThe FancyはライバルのPinterestよりはるかに小規模だが、「ユーザーと決済を結びつけるという点ではるかに先を行って」おり、購入金額の10%を徴収している、とBIは報じた。
The Fancyは、Gucciを傘下に持つPPRが2011年秋に主導した1000万ドルの投資ラウンド以来、1億ドルの価値があると評価されている。2010年の投資ラウンドでは、600万ドルを調達している。取締役会には、Twitterの共同創設者であるJack Dorsey氏とFacebookの共同創設者であるChris Hughes氏が名を連ねる。そのほかの出資者には、Andreessen Horowitzの共同創業者であるMarc Andreessen氏とBen Horowitz氏が含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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