Appleは、同社の「Smart Cover」をさらにスマートにするアイデアをひそかに用意している。
米特許商標庁(USPTO)は米国時間8月2日、AppleがSmart Coverに関して2011年に出願した特許を公開した。このカバーは「タブレット端末の機能全体を大幅に強化する薄型のフレキシブルディスプレイ」だとうたっている。
出願書類によると、このカバーにはコネクタが付いており、タブレットに接続して電力を得るという。接続後はSmart Coverに「視覚的な情報を表示」でき、タブレット本体のディスプレイに採用されているタッチ技術と連携して同じように動作する。Appleの出願書類に添えられた説明図の1つでは、Smart Cover上にアイコンが表示されており、ユーザーはこれをタップするだけで操作できる。
この出願特許を最初に発見したEngadgetは、出願書類に添えられた説明図をいくつも掲載してSmart Coverの仕組みを解説している。ある図面は、折り畳んだカバーを「iPad」の支えにした状態で、本体画面の動画をカバー上のタッチコントロールで制御する使い方を説明している。別の図面は、Smart CoverをiPadの手前に広げて「ニンテンドー3DS」のようなデュアルスクリーン体験を生み出すというものだ。Appleはまた、このカバーを仮想キーボードとしても使えることを示す図面も提示している。
興味深いのは、既存のSmart Coverの機能が失われないことだ。引き続きiPadの画面を保護するカバーであるとともに、折り畳んでスタンドとしても利用できるフレキシブルな作りになっている。
6月にはMicrosoftが、同社のタブレット端末「Surface」と組み合わせて使うキーボード付きカバーを発表したが、Appleがこれに対抗してSmart Coverの改良版を発売するかどうかは不明だ。他のハイテク企業と同様にAppleも各種の特許を多数出願しているが、製品に関連する特許が認められたとしても、実際に製品をリリースするとは限らない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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