Googleよ、気を付けるがいい。Appleは、将来的に「Google Glass」と競合しそうな独自の「ポータブルヘッドアップディスプレイ」を視野に入れているのかもしれない。
米特許商標庁(USPTO)が米国時間7月26日に公開した書類で概略が記されているように、Appleは、画素数を増やさずにディスプレイの解像度を高める技術の特許を出願している。Appleの説明によると、こうした技術は、画素数の少ないことが特に望ましいポータブルヘッドアップディスプレイに利用できるという。
Appleは特許申請書類に次のように書いている。「特に、ポータブルヘッドアップディスプレイはサイズと重量が制限され、物理的画素数を増加するのは実際的ではない。一般的には、物理的画素数が少なくなると、製造コストや重量が抑えられ、サイズも小さくなるが、解像度は下がる」
要するに、この新技術は、製造コストを抑えた軽量な小型デバイスの解像度を高めることができるということだ。
今回の最新の特許に先立って、「ヘッドマウントディスプレイのための周辺処理」と題された特許も7月に公開されている。Appleはこの特許の中で、ユーザーが視認可能な画像を映し出す「ヘッドマウントディスプレイ装置」の発明にはっきりと言及している。
だが、Appleのヘッドマウンドディスプレイは恐らく、すぐにも実用化されるというわけではないだろう。AppleInsiderはこの技術の商用化について、すぐには実現しそうにないと述べている。また、The Next Webが指摘しているように、Appleは商品化につながらない特許を出願することがよくある。特許というものは、市場投入のための計画ではなく、発明を法的に保護する手段にすぎない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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