ノルウェーに拠点を置くOpera Softwareは現地時間7月30日、同社のモバイル向けブラウザの1カ月当たりのユーザー数が初めて、全世界で2億人を突破したと発表した。
また同社によると、アフリカはFacebookのおかげで特にユーザー数が伸びているという。なお、Facebookは世界的に見ると、直近の四半期における1カ月当たりのアクティブユーザー数が9億5500万人でほぼ横ばい状態になっている。
Opera Softwareが今回発表した「State of the Mobile Web」(モバイルウェブの状況)月次レポートでは、アフリカの50カ国余りを対象とした同社製品の利用状況が報告されている。
2億人のユーザーの内訳は、「Opera Mini」(非スマートフォン、すなわち「フィーチャーフォン」向け)が1億8300万人(92%)、「Opera Mobile」(スマートフォン向け)が1700万人(8%)となっている。
Opera Miniユーザーのみを見ても、2012年6月の閲覧ページ数は1150億を超えており、これは前年同月と比較すると55%以上の増加率となっている。
Opera Softwareによると、アフリカのユーザー数が大きく伸びたおかげで、6月に2億人の大台を突破したという。Operaのシェアが高いアフリカ諸国すべてにおいて、Facebookがアクセス数でトップとなっている。ただし、アルジェリアとアンゴラ、ギニアは例外で、これらの国ではGoogleがトップとなっている。
アフリカは発展を続けているものの、モバイルネットワークの速度はいまだに遅いため、ウェブページのロードには時間がかかる。しかしOperaはデータ圧縮テクノロジを用いてそういった状況を改善している。なお、この種のテクノロジは、BlackBerry端末でもウェブ閲覧時や、電子メールの送受信時に用いられている。
Opera Miniはデータ圧縮性能の高さでもよく知られており、最大で90%圧縮することが可能だという。こういった機能は、広大な土地でモバイルコネクティビティがあまり良くないアフリカのような場所においてとても有用となる。Opera Miniユーザーは6月、20億1000万Mバイトのデータを生成したのだが、これは圧縮されていなければ20ペタバイトにもなっていたはずだ。
Opera Softwareの5月のレポートによると、Opera MiniおよびOpera Mobileのユーザー数は、少し落ち込む時期もあったものの順調に伸びているという。また、2012年5月のユーザー数は前年同月と比較すると47%増となっているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス