あなたが「絶対に」と言ったことは、すぐに実際に間違いだと証明されるものだ。その結果として、あなたの面目は丸つぶれになってしまう。「絶対にそうなる」という表現の代わりに、「そうならないかもしれないが、可能性は低い」などと言うといいだろう。「絶対にあり得ない」という表現の代わりとしては、「不可能ではないが、ありそうにない」と言うのがいいかもしれない。
不朽の名画「カサブランカ」では、ルノー署長がリックの店で賭博が行われていることを知ってしらじらしくも「実に驚いた、驚いたよ」と言ってみせる。この台詞を使って、自分が愚かに見えるのを避けることができる。
直前の項では、「絶対に」と言うよりも「あり得るが可能性は低い」という表現をした方がいいと書いたが、これらの表現には依然として不確定性が含まれている。しかし、答えに確実性がある形で答えるようにするのがわたしの好みだ。ただしこの確実性とは、結果に対してではなく、結果が違ったときのわたしの態度についての話だ。これによって、周囲の人にあなたが自分の面目がつぶれる可能性があることに気づいていることを知らせられるため、間違っていた場合でもあまり頭が悪いようには見えない。
例えば、「このMicrosoft製品にはセキュリティの問題があるだろうか?」という質問に対しては、わたしなら「もしなかったとしたら、わたしは驚くだろうね」と答えるかもしれない。わたしがあるプロジェクトが遅れるだろうと思っていれば、「もしこのプロジェクトが期限に間に合ったら、わたしは驚くだろう」と言うかもしれない。
自分の論点を裏付けるためにデータを使っているのなら、文章にはそのデータを入れるか、少なくとも参照を入れるべきだ。そうしておけば、数字をでっち上げているようには見えない。さらに、あなたの意見を否定しようとする人は、あなた以外の人が示したデータも否定しなくてはならなくなる。データと参照は、信頼性を与えてくれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのBioSHADOWが誘う
心地良い室内空間のつくりかた
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス