誰かに会った10分後に、もうその人の名前を忘れているということはないだろうか。おそらくこれは自分が認めるより、あるいは自分が覚えているよりも、頻繁に起こっているはずだ。この記事では、そんな恥ずかしい状況を避けるのに役立ついくつかのヒントを紹介する。
Dale Carnegie氏は、人の名前は、その人にとって世界で一番甘い音色だと述べている。読者も、自分の名前を覚えていない人に会ったことがあるはずだ。そのとき、自分はどう感じただろうか?そして、名前を覚えていたとき、相手にどれだけよい印象を与えられるかを考えて欲しい。数年前、わたしがコンサルティング契約を獲得したときのことだ。電話会議中、わたしは参加者の1人の名前を知っていることに気づいた。彼はわたしの高校時代のクラスメートの父親だった。そのことに触れると、その人物はすぐに「Calvinに頼もう」と言ったのだ。
以下のいくつかのヒントには、共通点がある。どれも、人の名前を覚えるために役立てるのに、複数の取り組みや行動が関わっているということだ。同じ考え方と原則を、学生時代にも使ったことを覚えている人もいるかも知れない。学習プロセスでは、できる限り多くの感覚を使った方が、身につけるのも早く、覚えたことを長い間覚えているということだ。
誰かに紹介されているときには、気を逸らしてはならない。その人に集中すること。特に、初めて相手の名前を聞くときには、よく聞いて覚えるように努力すべきだ。もしはっきり聞き取れれば、それでいい。しかし、よく聞き取れなかったとしても問題はない。そのときは、相手に名前を繰り返してもらえばいい。意外かも知れないが、名前を繰り返してくれと言われて不機嫌になる人は少ない。むしろ、ほとんどの人は、もう一度聞こうとするほど自分の名前を大事だと考えてくれたことを、嬉しく思うだろう。
名前を聞いたら、それを自分で言ってみるといい。そうすることで、自分の声を使うと同時に、聴覚も使うことになる。このヒントは、この記事で挙げるものの中でも一番重要なものかも知れず、しかも実践するのも簡単だ。やらなくてはならないのは、その人のフルネームをすぐに繰り返すことだけだ。さらに、「初めまして」と決まり文句を言った後に、再びその人のフルネームを言うようにする。
もし、発音や綴りに自信がなければ、堂々と尋ねること。前述の通り、多くの人は喜んでそれに応えるだろう。
誰かと話すときには、床、時計、他の人を見ていてはならない。相手を正面から見るべきだ。その方が礼儀正しい振る舞いであるだけでなく、名前を顔と結びつけて覚えるのにも役立つ。結局のところ、次にその人物に会うときには、顔を見て相手を思い出す必要があるのだから。
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