Hickory Daily Recordが調査した記録によると、Appleはノースカロライナ州メイデンの巨大データセンターがある敷地内に、警備が厳重な「戦術的」データセンターを建設しているという。
カトーバ郡に提出された設計プランによると、2万1030平方フィート(約1953平方m)の新しいデータセンターは、サーバ群を格納する部屋が11あり、建物の両端にある出入口は「マントラップ」方式で守られている。建物に入る際には最初のドアを通過する必要があるが、そのドアは後方で閉まり、入館の許可が得られてからでないと第2のドアを通ることはできない。また、建物は高さ8フィート(約2.4m)の金網塀で囲まれている。
Appleがこの計画にかけるコストは約180万ドルだが、同じ敷地に50万平方フィート(約4万6450平方m)の大規模なデータセンターを建設した際には10億ドルを費やしたと報じられており、それに比べるとはるかに少ない。この敷地では、巨大データセンターに電力を供給する太陽電池アレー設備の建設が2カ所で進められている。2つ併せると、年間の発電量は8400万キロワット時になる。
Hickory Daily Recordによると、計画からは、新たな小型のデータセンターはすでにある大きなデータセンターに対してT字状に配置されていること、また、「すでにあるデータセンターとほぼ平行」で、建設中の小さなデータセンターに対してT字状の位置する「大きめのデータセンターの予定地」があることが分かるという。このことから、Appleにはこの施設のさらなる拡張計画があることがうかがえる。
この施設に対して発行された別の許可証には鉄筋コンクリートの基礎を備えた新しい建設物の説明があり、ここには水素燃料電池の施設が入ると思われる。許可証には、建設費が410万ドルと記載されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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