Googleが電子メールソフトウェアを手掛ける新興企業Sparrowを買収した。これにより、SparrowのチームはGoogleの「Gmail」プロダクトの開発に加わることになる。
Sparrowの最高経営責任者(CEO)を務めるDom Leca氏は米国時間7月20日午前、同社サイト上およびTwitterアカウントを通じてこのニュースを発表した。また、既存のSparrowユーザーには電子メールにより表明した。
Leca氏によると、同社は今後も「Sparrow」を利用できるようにするとともに、同ソフトのサポートもそのまま継続するという。ただし、同製品の2つのバージョンについて、新たな機能の追加は行わないとしている。
この買収案件について、金銭的な詳細は公表されていない。The Vergeは、情報筋の話として、買収金額が2500万ドル「未満」であったことを示唆している。
Sparrowが登場したのは、Appleの「Mac OS」版がリリースされた2012年2月であり、「iOS」版はその1カ月後にリリースされている。Sparrowは、Googleの「Gmail」を含むPOPアカウントやIMAPアカウントで動作する。同ソフトウエアで注目すべき点はメッセージの表示方法であり、Twitterのような単一ペインのビューワをMicrosoftの「Outlook」のような3段カラム表示へと切り替える機能を持つ。
今回の動きは、Googleが行ったGmail関連の買収の中で最も新しいものだ。Googleは2007年中頃に、電子メールセキュリティとスパムフィルタリングの新興企業Postiniを買収したほか、2010年初頭には電子メール検索技術でreMailを買収している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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