Blaboは7月19日、オンラインアイデアボード「Blabo!」を正式公開した。
Blabo!は、企業や個人によるプロジェクトチームが抱えているテーマや課題を「アイデアボード」としてサイト上に投稿し、FacebookやTwitter上の友人や、Blabo!ユーザーからその解決のためのアイデアを集めることができるサービス。
プロジェクトチームが手がける製品、サービスのユーザーの声を聞いたり、普段チーム内からは出ないような外部の新しい発想を集めるといったことが、直接できるようになる。優秀なアイデアはチーム側が評価したり、実際に採用していく。ユーザーの個人ページでは、自身のアイデアの履歴をチェックすることもできる。
Blabo!は、2010年4月にベータ版のサービスを開始。当初は企業がユーザーと直接かつフラットに対話することで、商品やサービスを開発できるプラットフォームの構築を目指した。その結果、アサヒビールやガリバーインターナショナル、三井不動産レジデンシャル、リクルート、ライフネット生命保険など大手企業10社以上の共創プロジェクトを実施してきた。
ガリバーインターナショナルでは、Blabo!を通じて東北地方太平洋沖地震の復興支援として、200台の車両を被災地に送る「タッグプロジェクト」を発足。7月14日にオープンした「ガリバーWOW! TOWN幕張」では、ペーパードライバーが安心して試乗できるよう、「教官のいるお店」というアイデアをBlabo!から採用した。
今回の正式公開により、これまで企業に限定していたボードの作成を一般ユーザーに開放した。FacebookやTwitterアカウントでログインしたユーザーは、自らボードを作ることも、すでにあるボードに対してアイデアを投稿することも可能だ。ボードについては、作成後、同社のチェックを経て公開される仕組みとなっている。
法人、個人ともに一般ユーザーとしてサービスを利用できるが、コンサルティングからサイト上での優先表示などを含めたプレミアムアカウントを有料で提供する。
Blabo代表取締役の坂田直樹氏は、外資系消費材メーカーのマーケティング部門出身。「大手メーカーでユーザーの声を聞く場合、リサーチエージェンシーや代理店を挟んだり、時間やコストのかかるグループインタビューを行ったりしていた。だが、企業と生活者が直接話を聞くという時代が来ると思っていた。そのプラットフォームを作りたいと考えた」とサービス提供の経緯を語る。
課題に対してユーザーから回答を得るということで、いわゆるQ&Aサイトと見られることも多いというが、「目指すのはC&Iサイト。Challengeに対してIdeaが得られるプラットフォームにしたい」(坂田氏)という。ボード作成時には、こういった観点で掲載の可否を判断するほか、効果的な説明文の付け方などもアドバイスしていく。
また、Blabo!自身のサービス展開についても、専用のアイデアボード「いっしょに Blabo! をつくろう!どんなことができたらうれしい?」を設置し。ユーザーのアイデアを直接聞いているという。
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