東京・渋谷のコワーキングスペース「co-ba」を運営するツクルバは3月19日、co-baを拡張してシェアライブラリー「co-ba library」を5月にもオープンすると発表した。オフィシャルサイトで内装の様子をUstream中継していくほか、クラウドファンディングサービス「CAMPFIRE」にプロジェクトを公開。支援者を募る。
co-baは2011年11月にオープンしたコワーキングスペース。JR渋谷駅の新南口から徒歩数分のビルの5階にある。開設時にもCAMPFIREにプロジェクトを公開して話題を集めた同スペースだが、オープンから4カ月ほどたった現在、のべ入居者は100人以上になっており、間もなく募集を締め切るという。
1カ月単位の契約だが、解約するケースは、現状「仕事の状況が変わり、どうしても来られなくなった人くらい」(ツクルバ代表取締役CEOの村上浩輝氏)だという。ただ場所を提供するのでなく、“共創”を目指すコミュニティを作るのがコワーキングスペースの特徴。co-baでも入居希望者とは必ず事前に面談をしており、co-baのコミュニティを理解した上で契約してもらっているという。
入居するのはフリーランスのエンジニアやウェブディレクターなどが中心。IT系のサービスを提供するスタートアップも居るが、割合で言うと全体の1割程度だという。「津田大介さんが著書で、Twitterの『良質なノイズ』のおもしろさということを書いていたが、コワーキングスペースもそれに近いものがある。もともと自分が持っている興味の範囲とは違う人が、隣で話をしている。それがいいノイズになる」(ツクルバ代表取締役CCOの中村真広氏)。co-baはその壁の多くを黒板にしている。そこに参加者が落書きをしているのだが、中村氏は「もともとのデザインは半仕上げの状態。みんなが書き込んで、オーナーシップを持っている空気こそがいい」と語る。
すでに入居者数も当初の想定を上回っており、間もなく受付をいったん締め切るという。好調な理由について2人は「オープン時に多くのメディアで注目された。内装が評価された、我々自身もおもしろいと評価された。でもそれはパーツにしか過ぎない。なんで『コワーキングスペース』をするのかを中村と設計できたから」(村上氏)、「ユーザーの参入余地がある雰囲気を作ったこと。イベントなどでも、入居者だけでなく外部の人も一緒にやれる用にしてきた」(中村氏)
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