これまで3つのコワーキングスペースを紹介してきたが、若い世代が自らの手で作り上げたコワーキングスペースも存在する。JR渋谷駅新南口から徒歩3分の場所にオープンしたばかりの「co-ba」は、20代のクリエーターが作った、クリエーターのためのコワーキングスペースだ。
co-baを運営するツクルバ代表取締役CCOの中村真広氏と代表取締役CEOの村上浩輝氏は、これまで建築や空間デザイン、設計、クリエイティブディレクションを手がけてきた。建築の分野で活躍していた2人は、どのような経緯でコワーキングスペースを手がけるにいたったのか。
中村氏と村上氏は、もともと不動産関係の会社でともに働いていた同僚だ。その後、中村氏はミュージアムの展示企画や企画ディレクションなどを経験。一方で村上氏は、ITサービスの営業や企画、マーケティングなどを経験すると同時に、池袋にカフェを開業するなどしていた。
別々の道に進みながらも「一緒に何かしらの『場所』を作りたいと話していた」という2人。「若い世代の僕らだからこそ、もっとクリエイティブな活動が自由にできる空間を提供していきたいと考えていた。そんな中でコワーキングという言葉を知った。コミュニケーションが生まれ、利用者同士が創発されるという働き方を知り、こういう空間を作っていきたいと考えた」(中村氏)
スペースは月額1万5000円から利用できる。個人や法人登記可能なスタートアップコースなど、さまざまな利用者に応じた料金設定を用意。会議室や鍵付きロッカーなども備える。基本的には会員での利用を前提としているが、1日限定利用のドロップインメニューも用意しており、スペースの雰囲気を経験することも可能だ。オープン前に実施した先行募集では、定員となる40名の利用者がすぐに集まった。今後は2012年1月にも追加募集を行う予定だ。
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