裁判所の命令に基づいてサムスンのタブレット「GALAXY Tab 10.1」およびスマートフォン「Galaxy Nexus」を販売禁止に追い込むことに、Appleはどれほど本気なのだろうか?その本気度を示す動きとしてAppleは、販売差し止め命令のうち1件が一時的に解除される前から、通信事業者や他の小売業者にあててこの件に関する書簡の送付を開始した。
これら大手ハイテク企業2社が争っているカリフォルニア州での訴訟においてサムスンが新たに提出した書類をFOSS Patentsが入手した。サムスンはその書類の中で、Appleがサムスン製品を扱う米国内の通信事業者や小売業者にこれら製品の販売中止を求める書簡を一方的に送付した、と指摘している。
これらの書簡には、裁判所による販売差し止め命令の引用に続いて、サムスン製品を販売することで同社と「行動を共にしている」と見なされるため、裁判所命令に従う必要があると書かれている。これに対しサムスンは提出書類の中で、Appleはこうした書簡によって一線を踏み越えたと述べ、これらの書簡を「脅迫」とまで呼んでいる。
FOSS PatentsのFlorian Mueller氏によると、AppleはGALAXY Tab 10.1に関する通知を米国時間6月28日に、Galaxy Nexusに関する通知を7月3日に送付したという。Galaxy Nexusについては、米連邦巡回控訴裁判所が同製品の販売差し止め命令を一時的に解除した日の3日前にあたる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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