Appleは旅行事業に乗り出そうとしているのだろうか。
Appleは米国時間7月10日、米特許商標庁(USPTO)から一連の特許を取得した。目立つのは「iTravel」と呼ばれるアプリに関するもので、旅行の際のあらゆるニーズに対応すると説明されている。Patently Appleが最初に報じた。
出願内容によると、iTravelでは旅行を予約したり、その情報を他者と共有したりすることができる。また、iTravelを使ってチェックインや預けた荷物に関する処理も可能だ。対応するデバイスは「Mac」のほか、Appleの「iPhone」「iPad」「iPod Touch」とみられる。
AppleはまだiTravelを発表していないが、徐々に、しかし確実に旅行事業への進出に動いている。6月に開催されたWorldwide Developers Conference(WWDC)では、「iOS」に搭載する「Passbook」を発表した。このアプリでは、ポイントカードやギフトカードだけでなく、搭乗券やチケットも保存できる。iTravelには及ばないが、特許で説明されている実装に少しずつ近づいているようだ。
iTravelがまだAppleのモバイル製品に対応していないのには妥当な理由があると思われる。iTravelは、チケット情報のやり取りに近距離無線通信(NFC)を使うということだ。Appleの次世代iPhoneやiPadがNFCを搭載することになれば、このアプリに対応する可能性はある。
とは言っても、Appleは常に特許を出願しており、多くの場合、取得した特許に記載された製品はリリースされないということには留意すべきだろう。iTravelが日の目を見るか否かはまだ不明だ。
米CNETはiTravelの特許に関してAppleにコメントを求めているが、まだ回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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