シャープは7月6日、6月に発売した液晶テレビAQUOS クアトロン G」シリーズの説明会を開催した。スマートフォン、タブレット向けアプリ「おしえてリモコン」の内容や、夏に向けての営業施策などを話した。
AQUOS クアトロン Gシリーズは、AQUOSシリーズのハイエンドモデル。全6機種をラインアップし、40V型(店頭想定価格:16万円前後)から国内最大サイズとなる80V型(同:95万円前後)までをそろえる。
「4原色技術」を採用した液晶パネル「AQUOSクアトロン 3D」を搭載し、細部まで鮮やかに表示する「829万サブピクセル駆動」、「高画質マスターエンジン プロ」などの高画質技術を装備。大画面高画質に、スマートさを加えた「BIG & SMART」という切り口で展開していくという。
シャープが提案する「スマートさ」とは、テレビが「“気づき”のエンターテインメント」になるということ。地上、BS、110度CSといった放送番組だけでなく、インターネット系のコンテンツも含め、新しい番組との「出会い」を演出する。
そのためホーム画面には、番組情報とネット情報が一覧表示できる「モーションビジュアルガイド」を採用。視聴中のテレビ番組のほか、おすすめ番組、ランキング、ネットコンテンツなどがシームレスに選ぶことができる。
おすすめ番組では、視聴中番組の来週の放送予定などキーワードに基づいて番組をピックアップするほか、USB HDD内に録画済みの番組から視聴番組をおすすめすることも可能。インターネットの関連情報も表示される。
AQUOS クアトロン Gシリーズには「テレビも楽しみたいし、ネットで調べ物もしたい」というニーズを大画面の中で一度に簡単にできる仕組みを持たせているという。
「気づき」はアプリおしえてリモコンからも提案される。6月に登場したおしえてリモコンは、放送中のテレビ番組をTwitterの盛り上がり度合いを見ながら選局できるというもの。AQUOSと連携することによって新しいテレビの視聴スタイルを実現するとしている。
チャンネル選局画面にて、盛り上がり度合いを一目で確認できるほか、AQUOSと組み合わせればチャンネル切り替えも可能。テレビ番組内で紹介された商品や宿泊プランなどを購入できるサービスも用意されている。利用は無料。Twitterの盛り上がり度合いを確認できるのは、東京、名古屋、大阪の主要放送局18局で、対応OSはAndroid 2.2以上になる。
シャープでは2012年の薄型テレビ需要を「総台数は縮小するものの、50V型以上の大画面テレビは大きく伸びる」と予測する。50V型以上の大画面テレビは、それ以下のサイズとは切り離して提案する考えだ。2012年夏商戦は2011年までのテレビ市場に比べ「台数は大きく変動したが、売っている中身が大きく変わる」とする。
ターゲットに据えているのは、2003~2006年度に37V型以上の薄型テレビを購入したユーザー。当時薄型テレビを購入したユーザーの買い替え需要が本格化し、さらなる大型サイズへの買い替えが期待できるとする。
また「埋もれたターゲット」として位置づけるのは2010~2011年に急いで地上デジタルテレビを買い換えたユーザーだ。「もっと大きなサイズにすればよかったと感じているユーザーは多く、リビングのテレビを別室に移動し、リビングにはさらに大きなサイズのテレビを購入する置き換え需要を見逃してはならない」とのこと。
店頭では、インターネットとUSB HDD接続を実演の必須道具として、すべての機能が体感できるよう呼びかけている。
また商品のすぐ前で行いがちな接客を、最適視聴距離まで下がって行なってもらえるよう「感動ポジション」というPOPを用意。商品全体を見てもらい、サイズ感を体感してもらえるようアピールしているという。
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