シャープと半導体エネルギー研究所は6月1日、酸化物半導体(IGZO)の新技術を開発したと発表した。高い結晶性を持ち、スマートフォンなどモバイル機器向けの液晶ディスプレイに利用できる。
開発されたのは、In(インジウム)、Ga(ガリウム)、Zn(亜鉛)から構成される酸化物半導体に結晶性を持たせたもの。現行のIGZOに対し、より一層の薄膜トランジスタの小型化や高性能化が実現できるとしている。また、有機ELディスプレイへの適用もでき、両社では市場のニーズに備え研究開発を進めていくとのことだ。
試作機として登場したのは、画素数720×1280ピクセルの4.9型、画素数2560×1600ピクセルの6.1型の液晶ディスプレイと、画素数3840×2160ピクセルの13.5型、画素数540×960ピクセルで3.4型の有機ELディスプレイとなる。
3.4型の有機ELディスプレイはフレキシブルタイプで、ディスプレイ面を折り曲げられる。
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