現在係争中のOracle対Googleの訴訟では最短だったかもしれない審理において、両社の弁護団は米国時間6月18日、当訴訟に関する未解決の金銭的問題を処理するため米連邦地方裁判所で対峙した。
今回の25分間の審理で、3つの大きな問題が話し合われ、決着に至った。
第1に、Oracleはこの日、審理に先立って合意書を提出したが、この中で(rangeCheckメソッドおよびテストファイル内の9行のコードに関して)Googleに支払いを求めた法定損害賠償額は0ドルだった。Oracleのこの行動には、同社が上訴に向けて動く中で、手続きを先に進める意図がある。William Alsup判事はOracleの弁護団に対し、これに何か裏があるのかと尋ねた。実際、Oracleが上訴を勝ち取った場合にいずれ再び損害賠償について討議できることを除けば、特にそうしたものはないはずだ。
第2に、Googleに対しては、Oracleに訴訟に関する事務費用の支払いを求める申請書を提出するまでに14日の猶予が与えられた。Googleはさらに弁護士費用(弁護士に関して発生する時間給)の支払いについてもOracleに求める可能性もあるが、これは今後申請書を見れば明らかになるだろう。
最後に、この訴訟全体を通じて損害賠償が議論されることは一切なかったものの、この訴訟の金銭的価値を見極めるため、両社はそれぞれに弁護士を雇っていた。両社に雇用されたこれらの弁護士たちへの支払額についても最終合意に至ったが、裁判所も客観的な観点からこの訴訟の価値を無償で分析する別の弁護士を雇っていた。
繰り返しになるが、注目すべき次の焦点はOracleに対して訴訟費用の償還を求めるGoogleの申請書だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」