新しい記事によると、Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏は、同社のサプライチェーンに対する管理を大幅に強化したという。
Digitimesが米国時間6月18日、情報筋の話として報じたところによると、Cook氏がCEOに就任して以来、Appleは効率的なコスト管理と高品質の製品供給を確実なものにするために、「より厳しいマネジメント」を同社のサプライチェーンに課しているという。
Digitimesの情報筋によると、Appleはこの目標を達成するために、より多くの(そして、より長時間の)検査を実施しているという。情報筋は一例として、ある内部部品に指紋が付いているのを1箇所発見した同社は、製造ライン全体を再チェックするよう要求したと述べた。
AppleがCook氏のもとでサプライチェーンの管理により多くの時間を費やしていることはそれほど驚くべきことではない。Cook氏はCEOへの就任前は同社の最高執行責任者(COO)であり、同社のサプライチェーンのマネジメントを担当していた。Cook氏は、Appleが利益を改善することができた立役者だと広く見られている。Appleの全権を掌握した今、同氏がサプライチェーンの知識を生かしてさらなるコスト管理に励むのは当然のことだろう。
Digitimesの記事は、Fortuneが5月に発表した、Cook氏のCEO就任後に策定された変革についての見解に沿うものだ。意外な新事実の中には、Appleの元エンジニアリング担当バイスプレジデントであったMax Paley氏による、サプライチェーンがAppleの意思決定に不可欠なものになったという言及もあった。
Paley氏はFortuneのインタビューで、「今では、重要な会議にはプロジェクトマネジメントの責任者とグローバルサプライマネジメントの責任者が必ず出席すると聞いている」と述べたうえで、「わたしがAppleにいた頃は、エンジニアリング部門がAppleとして必要なものを決定し、プロダクトマネジメントとサプライマネジメントが製品化するという役割分担だった。この点を見ても、優先順位がシフトされていることは明らかだ」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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