Nokiaは米国時間6月14日、傘下の高級携帯電話ブランド「Vertu」を北欧のプライベートエクイティグループEQT VIに売却する意向であることを発表した。取引条件は公表されていないが、Nokiaは第2四半期の買収完了後、Vertuの株式10%を保有する少数株主となる予定だ。
NokiaがVertuの売却を検討しているという噂は、2012年4月に持ち上がった。当時、Nokiaは別のプライベートエクイティグループから2億6500万ドルでの売却オファーを受けていたと報じられた。
Vertuは1998年に携帯電話市場に参入。Perry Oosting社長によると、それ以来、同社の事業は毎年拡大しているという。同社は、宝石や貴金属をあしらった高級携帯電話を製造している。しかし、Nokiaにとって必ずしも重要な収益源ではなかったため、肥大化した事業を削ぎ落とそうとする同社の当然の売却対象となった。
一方で、Nokiaは複数の新たな人材を迎え入れ、イメージングに関する開発者、技術、および知的財産をScaladoから買収する計画も14日に発表した。Nokiaによると、Scaladoはこれまで、Nokia製品向けのイメージングソフトウェアを10年以上にわたり提供してきたという。
「今回の取引によって、カメラ機器における当社の優位性とイメージングにおけるScaladoの知見を組み合わせることができる。人々が単に写真を撮るだけではなく、一瞬一瞬や感情をとらえ、色々な意味で新しい経験をしてもらう後押しをすることができる」と、Nokiaのスマートデバイス担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるJo Harlow氏は同日発表した声明で述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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