サムスンでモバイル製品計画担当バイスプレジデントを務めるNick DiCarlo氏は、ホテルの会議室でローテーブル越しに手を振って私を呼び寄せ、シールが貼られた名刺の束を指差した。DiCarlo氏は筆者のいぶかしげな様子を見て、GALAXY S IIIのデモ機をシールにかざすよう促した。するとデモ機が鳴り、間もなくDiCarlo氏の連絡先情報が画面に表示され、アドレス帳に保存できる状態になった。
このシールはサムスンが「TecTiles」と呼ぶもので、ただのシールではない。小さな近距離無線通信(NFC)用のチップが埋め込まれており、表面を爪でなぞると感じることができる。他のNFCタグと同様、TecTilesはNFC技術を使って情報をやり取りする。今回の場合、新たな連絡先情報が自動的に追加されたことで、数分の時間とキーを数十回押す手間を省くことができた。
TecTilesは任意の数のタスクを起動するようプログラムすることも可能で、十分に活用されていないNFC技術に注目を促そうとするサムスンの取り組みの一環だ。同技術はモバイル機器の支払い機能とほぼ同義として扱われてきた。NFCを活用した製品は、その可能性に対してそれほど普及が進んでいない。
TecTilesによって、サムスンはこの疑問に答えようとしている。「確かに私の携帯電話にはNFCなるものが内蔵されている。しかし、それで何ができるのか?」
このNFCタグは、実際のプログラミングを行う無料Androidアプリの提供開始と同時に、5枚セット(14.99ドル)で米国4大キャリアの各小売店で販売されている。この2つがあれば、アラームの設定、ソーシャルネットワークへのチェックイン、特定の宛先へのメッセージ作成、携帯電話のドライブモードへの切り替えなどを、TecTilesに登録しておくことができる。
同種のカテゴリ内でタスクを組み合わせたり選択させたりすることも可能で、NFC対応の携帯電話をNFCタグにかざして寝室の電気をお休みモードにしてアラームをセットし、再度かざすことでこれらをオフにすることができる。同様に、TecTilesを車のダッシュボードに貼っておけば、携帯電話をドライブモードに設定すると同時に、電話がかかってきた時のためにBluetoothを有効にすることができる。
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