Googleとフランスの作家団体が合意に達したことで、同国で電子書籍の販売開始が可能になる、とThe New York Times(NYT)が米国時間6月11日に報じた。
Googleとフランス作家協会(SGDL)の合意には、出版社らが自社出版物のデジタル版を提供してGoogleに販売させることを可能にする枠組協定をGoogleが設定することが含まれる。つまりフランスは、絶版になったが著作権は切れていない出版物を対象とするスキャン契約を、業界全体で結んだ唯一の国ということになる。これは、米国の作家たちを悩ませ続けている問題でもある。
Googleは現在、同社の「Google Books」における慣行をめぐって、米国のコンテンツ作成者らと長きにわたる著作権侵害訴訟の渦中にある。裁判官は、1億2500万ドルでの和解を却下した後、2012年5月に、作家側がGoogleを相手取って訴訟を続行することを認める判決を下した。
NYTによると、フランスでの合意は、作家たちにとって重要な要素である同国の著作権法を尊重しているという。
Reutersによると、この係争はGoogleが書籍のスキャン画像の一部をオンラインで公開したことをめぐる2006年の問題から派生したもので、今回の合意により上告手続きは終結するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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