米国時間5月31日、作家や写真家、イラストレーターに対し、Googleを提訴することを許可する裁定が下った。
この裁定により、絶版ではあるが著作権によって保護されている書籍をスキャンしてウェブで検索できるようにするというGoogleの「Google Books」の手法について、長きに渡る訴訟が前進することを許可された。訴訟では、Googleが抗弁で主張するフェアユースが有効であるかが裁かれることになる。
ニューヨーク州南部地区連邦地方裁判所のDenny Chin判事は裁定で、米作家協会(Authors Guild)などの団体には、作家らを代表して訴訟を進める権利があると述べた。
Googleは、米作家協会とイラストレーターや写真家の組織は訴訟に参加できないと主張してきた。訴訟によると、Googleは、作家の多くは自らの書籍がスキャンされることを望んでいるとして、集団訴訟は正当化されないと述べてきた。同社は、作家500人を対象にした調査で、検索目的でGoogleが自身の作品をスキャンすることを「承認」するという回答が58%にも及んだことに言及していた。
「Googleの主張にはメリットがない。主導的な立場をとっている原告らは、本訴訟の代表として適切である」(Chin判事)
同判事は、協会が展開する著作権の主張は、訴訟のほかのメンバーによる著作権に関する主張と衝突せず、書籍をスキャンされた他の作家もまだ訴訟に参加できるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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