Appleが「Retina Display」を搭載した「MacBook」をリリースする可能性をめぐり、憶測が少しばかり真実味を帯びてきた。
「Mac OS X」ベースのアプリケーション「FolderWatch」が米国時間6月8日、「Retinaグラフィックス」対応にアップデートされた。FolderWatchは、ユーザーが外部のハードディスクやファイルサーバにプロジェクトのコピーを自動的に保管できるようにするアプリだ。FolderWatchは、Retina対応アプリとして最も明白な選択肢ではないかもしれない。しかし、FolderWatchが同機能をサポートするというその事実こそ興味深い。
数カ月前から、「iPhone」や「iPad」で目にしているRetinaディスプレイを搭載したMacBookの新しい製品ラインをAppleがリリースする可能性がうわさされてきた。Appleは11日に開幕するWorldwide Developers Conference(WWDC)で基調講演を行う予定になっているが、新しいMacBookが早ければその場で登場する可能性がある。
今週に入り、Retinaディスプレイを搭載した「Mac」がまもなく出荷されるだろうとするうわさは、15インチの新型「MacBook Pro」に含まれるとされるスペックの画像によってある種の裏付けを得ている。この画像で示されているディスプレイは15.4インチで、2560×1600ピクセルの「光沢のあるLEDバックライトワイドスクリーンディスプレイ」となっている。
FolderWatchにRetinaグラフィックス機能が追加されたことが明白な証拠と言えるかどうかは難しい。Appleは秘密主義なことでよく知られており、製品を発表するまで誰にも手の内を明かさないのが常だ。FolderWatchはその前に公にしようと試みたのか、あるいは何らかの情報を知っているのかもしれない。
しかし、どちらの選択肢も当てはまらない可能性がある。Appleは現在、高品質「Cinema Display」を提供しており、27インチモデルは、価格が999ドル、解像度は2560×1440となっている。「Retina」はこの数年間、かなりの話題になってきたが、一部では時折、高精細度グラフィックスとも置き換えられる表現として使われている。よって、FolderWatchのアップデートがAppleの高品質Cinema Displayのサポートだけに関係する可能性も十分にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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