ソーシャルネットワークFacebookの新規株式公開(IPO)を巡り、舞台裏で繰り広げられていた動きがさらに詳しく明らかになるにつれ、個人投資家らにとってはますます衝撃的な事実が判明する可能性がある。
FacebookのIPO直前、Capital Research & Managementという大手投資会社がFacebookのIPO引受会社らに対し、Facebookに多額の投資をしたいと考えていると伝えた。しかし、The Wall Street Journal(WSJ)が複数の情報筋の話として報じているところによると、Capital Researchは、引受会社の1社からFacebookの売上高予測が低下しているという警告を受け、購入株式数を当初予定していたよりも大幅に縮小したという。Capital Researchのファンドマネージャーの中には、受領したデータに基づいて、Facebook株をまったく購入しなかった者もいたと、WSJの情報筋らは述べている。
WSJの情報筋の1人によると、Capital ResearchのあるマネージャーはIPO前夜、Facebookの主幹事であるMorgan Stanleyのある社員に対し、当時得ていた情報から考えて、38ドルのIPO価格は「ばかげている」と述べたという。
WSJによるこの報道の前日には、Facebook、同社最高経営責任者(CEO)であるMark Zuckerberg氏、そしてIPOに関与した複数の銀行がマンハッタンにある米連邦地方裁判所で提訴された。Facebook株主らによって同裁判所に提出された訴状には、被告側がFacebook売上高の成長予測に「深刻で顕著な下方修正」が加えられたことを開示しなかったことが訴えられている。原告側は特に、この情報が少数の優遇された投資家らのみに開示され、個人投資家には公表されなかった点を指摘している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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