ヘアサロン向けヘアコスメティックなどを取り扱うヘンケルジャパンのシュワルツコフ プロフェッショナル事業本部は、Facebookを使った新サービス「Social Partner Salons(SPS)」 をスタートした。「Facebookという共通のプラットフォームがあったからこそできた」というSPSについて、同社取締役本部長の高岳史典氏にお話を聞いた。
ヘアサロンは元々多くの資産を持っている場所なんです。お客様が一定の時間を過ごすというのはもちろんですが、スタイリストとのインタラクションとか、来店される前と後では気分が大きく変わるとか。こういうことが起こっている空間というのは実はなかなかないと思います。
この空間はもっと評価されていいし、活用できないかと思ったのがきっかけの一つです。もう一つは、Facebookに代表されるソーシャルネットワークサービス(SNS)のプラットフォームが数多く登場してきて、これを美容業界で活用できないかと思っていました。この二つがマッチしてできたのがSPSです。
SPSはヘアサロンがFacebookページを立ち上げる際、弊社が用意した管理画面を使っていただくことで簡単に作成できるほか、運営をサポートしていくサービスです。
ヘアサロンの方は「Facebookに興味はあるが、時間がない、コンテンツの更新ができない、費用がかかる」などの問題を抱えており「やりたいけれど、できない」というのが現実だと思ったんです。
そこで簡単に作成できるよう、ヘアサロン情報やスタイリスト情報を入力していくことでFacebookページが作成できる管理画面を用意し、さらに各ヘアサロンのFacebook用コンテンツとして利用できるオリジナルコンテンツを用意しました。
コンテンツはファッション誌「VOGUE JAPAN」のヘアスナップや海外ドラマなどのエンターテインメント情報など、ヘアサロンのお客様と相性の良いコンテンツをそろえています。これらのコンテンツは自動で更新されますから、ページが停滞してしまう心配がなくなります。
実名制を採用しているのが一番大きな理由です。ヘアサロンからお客様にメッセージを発信するとき、またその逆の場合でも個人が特定できないと的確なメッセージが出せません。実名であるというのはビジネスにとって、とても有効だと思いました。
もう一つはFacebookが無料で使える共通のプラットフォームであるということ。ヘアサロンからお客様にメッセージを発信するのであれば、ブログでもいいかもしれませんが、それだと店舗個々の対応になってしまいがちです。
Facebookという共通のプラットフォームを使用することで、今回のVOGUE JAPANやウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンのような他業界との取り組みが共通のプラットフォームに載せられるようになります。
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