私どもはヘアサロンにヘア製品などを販売することで運営している会社です。ですからSPSはあくまでサービスの一環として取り組んでいます。
SPSを手がけたのは、弊社のヘアサロンPR部門なんですが、そこではヘアサロン向けのファッショントレンド発信やイベントを行なっています。そうした取り組みをすることでヘアサロンとのリレーションを強めている。これをうちは「ファン化」と呼んでいます。ファンになっていただけるとお客様と企業という関係性を超えて、支援をしてくださる。そのためビジネスとしてより堅い結びつきになると考えています。
その活動の一環ですから、このサービスで売り上げを上げるつもりはなく、将来的にうちの製品をご購入いただきパートナーシップを結びたいと思っています。一般ヘアサロンでも月額1万500円でご利用いただけますから、安価なサービスを用意できました。将来的にはもちろんシュワルツコフの契約ヘアサロンになっていただきたいですし、シュワルツコフのサービスを使っていただく一つのきっかけになればいいなと思います。
実はまだ完成形ではないので、もっと使い勝手をよくしていきたいです。ソーシャルメディア自体もどんどん変わっていくと思いますし、新サービスなどについても連動をしながら増強させていけたらなと。またコンテンツについても充実させていきたいです。すでに何社かお話もいただいていますし、ヘアサロンの空間を使って何か仕掛けていくとか、リアルとウェブを融合させて、いろいろな展開が考えられると思います。「美容業界×○○業界」というのをどんどんやっていきたいです。
SPSの背景には、Facebookというプラットフォームがあったことはもちろん、スマートフォンやタブレットPCなどの書き込み、閲覧しやすいツールの登場、Wi-Fi環境の整備など、すべてがマッチングしたから実現できたというのが大きいです。それらがそろってやっと、ヘアサロン空間という資産を活用できる状況になった。これが3年前だったら、多分できていないサービスだと思います。
ただ、軸足はヘアサロン空間の資産を活用したいという思いなので、Facebookやスマートフォンはあくまでツールです。最近はソーシャルメディアには取り組まなくては、というお話をよく聞きますが、そうではなくて自分たちが持っている素晴らしいものは何か?と考えることが必要なんだと思います。それを活用する際に必要なツールが今はソーシャルメディアなんだと思います。
ヘアサロンのリアルな空間の資産を活用するためにソーシャルメディアを使い、お客様とのコミュニケーションをより深くしていく。最終的には、多くのお客様がそれぞれのヘアサロンのファンになって頂き、実際にサロンに訪れることを考えながら、これからも取り組んでいきたいと思っています。
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