独ヘンケルの日本法人ヘンケルジャパンで、サロン向けヘアコスメティックなどを取り扱うシュワルツコフ プロフェッショナル事業本部は、Facebookを活用したヘアサロン支援サービス「Social Partner Salons(SPS)」をスタートした。独自に用意された管理画面を使って、簡単かつ短時間でFacebookページを作成できる。
サービスは3月21日からスタートしており、すでに1200店弱のシュワルツコフ契約サロンが参加しているとのこと。6月1日からは一般サロンの受付も開始する。利用料はシュワルツコフ契約サロンは無料、一般サロンは月額1万500円になる。
ヘンケルジャパン シュワルツコフプロフェッショナル事業本部取締役本部長の高岳史典氏は「多くのヘアサロンはFacebookページを立ち上げることに対して興味があるが、更新が大変、どんなコンテンツを入れたらいいかわからない、費用がないなどの問題に直面している。SPSでは簡単な操作でFacebookページが構築でき、コンテンツを継続的にサポートすることで、Facebookページの運営を支援していく」と話す。
SPSは、管理画面に従ってサロン情報やスタイリスト情報を入力していくことで、Facebookページが作成できるほか、キャンペーン情報やヘアスタイルカタログなどが簡単に登録できることが特長だ。
ヘアスタイルは、自身のヘアサロンでカットし撮影したものを掲載できるほか、掲載時にチェックをいれることで、SPSに参加している他店のFacebookページで公開することが可能。
スタイリストは自身のヘアカットを多くのヘアサロンスタッフやお客様に拡散できるというメリットがあり、掲載したヘアサロン側はヘアカット画像を共有することで、コンテンツを充実させられるという。
また、ファッション誌「VOGUE JAPAN」のファッションスナップや海外ドラマなどのエンターテインメント情報を、各ヘアサロンのFacebook用コンテンツとして利用できる。これらのコンテンツは定期的に更新されるため「更新するコンテンツがなく、そのまま放置されてしまう」といったことがなくなるとしている。
シュワルツコフ プロフェッショナルのFacebookページでは、「サロン検索」機能を設けるなど、ヘアサロンの新規顧客獲得や、ファン化の促進をサポートしていくとのことだ。
高岳氏は「カット、パーマ、カラーとヘアサロンで1人のお客様が過ごす平均時間は約2時間と言われている。その2時間を過ごす空間の価値を高めていきたいと考えたのが今回のサービススタートの原点。Facebookというデジタルプラットフォームを使って、お客様とサロンを結ぶサポートをしていきたい」とSPSサービスのきっかけを話す。
同社では、2012年度内に2000サロンの参加を目指していくとのこと。高岳氏は「ヘアサロン1店舗にひと月に訪れる顧客の平均数は約500人。SPSサービスを利用するヘアサロンが2000あれば、2000×500人=100万人の顧客に情報やサービスをFacebookページを通じて届けられることになる。そこに新たなサービスやビジネスの可能性が存在する」としている。
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